第19回ひまわり探偵奮闘記「人捜し」 福山市

人捜し
平成13年、全国都道府県警に出された家出人捜索願は10万人を超え、その数は増加の一途をたどっています。10万人の失踪者の影には何10万の家族が「失踪」という現実と向き合っているのです。

今回の【探偵奮闘記】では、古い知人や初恋の人などの「人捜し」や「家出人捜索」(駆け落ち、夜逃げ)の場合、探偵がどのようにターゲットを探し出すかを話します。もし、自分が失踪する場合、どうすれば見つからずに逃げ切れるかも検証していきます。

失踪といっても、少年少女のプチ家出から、拉致などの事件絡みのものまで、さまざまなケースがあり、当社にもさまざまな人捜しの依頼がきます。

警察は事件性がない場合、本人の意思で家出をした、とみなし捜索願を出しても捜索はしてくれません。どこかで事件に巻き込まれたり、死体となった後に連絡が家族に入るだけです。

失踪先での免許証の書き換えや職務質問では、捜索願が出されていることが分かっても本人の意志がないと、家族には連絡はできないのが実情です。どうしても見つけたい場合は、自分たちで捜すしかないのです。こういった事情から家族から探偵に捜索の依頼が入ることが多数です。


夜逃げは”指名手配犯”
まず一番多いケースは借金から逃れるための「夜逃げ」です。夜逃げ犯を捜すのは、逃走している人間を捜すということ。つまり、言い換えれば「指名手配犯」を捜すことに似た調査になります。

この場合、逃走中に捜しだすことはとても困難。しかし、どこかの町で仕事を見つけ、家を借り自分の名前で電気、水道を引き、就職などの新たな生活をはじめた時点で、ほとんどの所在はつかめます。子供を連れて逃げた場合は転校手続きも見逃しません。

夜逃げの場合、家族からの依頼ではなく、債権者からが多く、債権回収が目的です。しかし、費用をかけて捜しだしても債権回収は非常に困難になり、最終的に依頼人の目的が達成しにくく、実際には相談だけで終わることがほとんどです。

ここ数年、主婦が不倫相手と駆け落ちするケース。または、「出会い系サイト」で知り合った男女の駆け落ちが増加してきています。駆け落ちは、失踪者の家族からの依頼が多く、失踪前の行動や交友関係のリスト、または携帯電話やクレジットカードの利用明細、通帳など、さまざまな失踪者の個人データが入手可能。それをもとに捜し出すのです。

ATMで現金を引き出せば、記帳によりどこで引き出したかが判明します。携帯電話の利用明細からは、どの番号にかけたかがわかりますから、番号から相手を割り出すことも可能です。また、失踪先でクレジットカードを使うと、そのデータから、どこで何を買ったかなどで、失踪者を見つけ出す手掛かりになります。


超能力者はヤラセ

古い知人や恋人の人を捜したいという依頼もあります。このような調査は、相手が逃げていることもなく、比較的簡単に見つかります。よくテレビで生き別れた身内を超能力で探す番組をしていますが、探偵からみれば「超能力者」が探偵を使い簡単にみつけた後に ”ヤラセ”で超能力だといっているように思われてなりません。

失踪者を効率よく捜しだすには、どれだけ相手の情報をこちらがつかむかにかかっています。相手の氏名や生年月日、電話番号、携帯番号や交友関係、通帳、クレジットカード、、免許証、日記、アドレス帳などありとあらゆる情報をもとに捜しだしていきます。

しかし、失踪後にあまり時間が経過していない場合、転々と移動していることが多く、ホームレスなどになっている場合には捜しだす事は困難です。

もし、あなたが何かの事情で失踪を企てるなら、失踪先ではあなたの名前は一切使えません。偽名を使い、住み込みで働くしかありませんよ!もちろん、免許証や保険、通帳、クレジットなどの偽名が使えないものはたくさんあり、まともに社会生活を営むのはとても困難。もし、大切な家族の誰かがある日突然にいなくなったら、あなたならどうしますか?

「注意!」
最近、あたかも事務所があるかのようにみせかけたり、料金を明確にせず、喫茶店などに依頼人を呼び出そうとする調査会社が増えております。お気をつけ下さい。






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